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ECの送料負担を解消! LINE を活用した『店舗受け取り』で顧客の来店を促し、ついで買いを誘発するOMO型EC戦略

8 min read執筆: ミニアプリラボ編集部監修: 兵頭 悠生(LINE API Expert)
ECの送料負担を解消! LINE を活用した『店舗受け取り』で顧客の来店を促し、ついで買いを誘発するOMO型EC戦略

アパレルや雑貨、食品などを実店舗とECの双方で展開する事業者にとって、「配送料の高騰による利益圧迫」と「ECで完結してしまい実店舗への来店が減っていること」は深刻な課題です。特に、送料の高さによる「カゴ落ち(購入手前での離脱)」や、再配達の手間を嫌って購買意欲が低下するケースは後を絶ちません。ECと実店舗の連携(OMO[オンラインとオフラインの融合])がうまくいかず、双方の強みを活かしきれない状況が続いています。

Conceptual diagram of OMO friction: Delivery fee barrier vs. physical store synergy

現場で何が起きているか

近年、物流費の上昇により、ECの送料設定は店舗の死活問題となっています。送料を無料にする基準を下げれば店舗の利益が圧迫され、上げれば購入を見送るお客様が増えるというジレンマに直面しています。

また、不在時の再配達など「自宅で荷物を受け取る手間」も購入をためらわせる要因です。忙しいお客様にとって、受け取りの調整はストレスであり、結果として購買機会の損失が発生しています。

さらに店舗側でも、ECが普及するほど「対面接客」や、来店時に実物を見ながら他の商品も購入する「ついで買い(関連商品の提案販売)」のチャンスが失われてしまうという課題が生じています。

LINE ミニアプリでどう解決するか

この配送費の負担と、店舗の集客減少という課題を同時に解決するのが、LINEのアプリ内で起動する「LINE ミニアプリ(LIFF[LINE内で動くウェブアプリ])」を活用した「店舗受け取り(BOPIS[オンラインで注文し、店舗で受け取る仕組み])」の導入です。

具体的な業務フローは以下の通りです。

お客様は、店舗のLINE公式アカウントから「店舗受け取り」メニューをタップし、瞬時にミニアプリを起動します。

最寄りの店舗を選択し、店頭在庫があるかをその場で確認。欲しい商品をカートに入れ、ミニアプリ内で決済を完了します。決済には、世界的に信頼性の高い決済プラットフォーム「Stripe(オンライン決済システム)」等を組み込むことで、事前決済がスムーズに行えます。

注文データは、店舗側の「注文・在庫管理システム」へ即時に反映。店舗スタッフは画面を確認して商品を確保し、取り置き状態に更新します。

準備が整うと、お客様のLINE公式アカウントへ「準備完了」のメッセージが自動通知されます。お客様は都合の良い時間に来店し、ミニアプリの画面を提示するだけで、送料負担なく商品を受け取ることができます。

Customer and store staff workflow diagram of LINE-based BOPIS and in-store pick-up

導入後に見込める変化(KPI)

この仕組みの導入により、店舗運営には定量的・定性的な両面でポジティブな変化が想定されます。

まず最も直接的な指標(KPI[重要業績評価指標])として、ECにおける「カゴ落ち」が削減されます。送料を気にするお客様や、自宅での受け取りが難しいお客様が「店舗受け取り」を選択できるようになるため、事例によってはコンバージョン率(購入に至る割合)が10%から20%程度改善される効果が想定されます。

さらに大きいのが、実店舗への来店促進と「ついで買い」の誘発です。商品を受け取りに来たお客様に対し、スタッフが「こちらの商品と合わせると素敵ですよ」といった提案(クロスセル[関連商品の提案販売])を行うことで、目安として来店者の15%〜30%程度が追加購入に至る傾向があります。

オンライン上で事前決済が完了しているため、レジでの滞留時間が減り、現場の会計工数やスタッフ負担が軽減されるというメリットも生まれます。

導入時に押さえる運用ポイント

導入効果を最大化するために、現場の運用で押さえるべきポイントは3つあります。

  1. 在庫の正確な管理とシステム連動: 実店舗の在庫と、ミニアプリ上の在庫データがずれないよう、「Stripe決済・在庫・注文管理を含むフル機能EC」システムを活用し、リアルタイムに近い形で同期させる環境を整える必要があります。

  2. 実店舗での受け渡し導線の整備: 来店されたお客様がスムーズに受け取れるよう、店頭に専用の案内や窓口を設置します。スタッフには、単に商品を渡すだけで、実物を確認してもらいながら追加の提案を行う「接客ルール」の共有が重要です。

  3. 適切なタイミングでの配信設計: LINE公式アカウントからの通知は開封率が高いですが、多すぎるとブロックされます。公式ドキュメントによれば、注文完了や準備完了など、ユーザーにとって本当に必要な通知に絞って自動配信されるようシステムを設定することが運用の基本となります。

まとめ

配送料高騰の解決と、実店舗の集客・売上アップを同時に叶える「LINEを活用した店舗受け取り」は、今すぐ取り組む価値のあるOMO戦略です。 まずは実店舗の在庫管理の現状を整理し、事前決済や注文管理を一元化できるフル機能ECシステムの導入を検討してみましょう。 LINEを活用した顧客との快適な接点づくりは、店舗の競争力を高める強力な一手となります。

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